理系大学院生の就活の実態【電気電子工学専攻】

理系大学院生の就活の実態【電気電子工学専攻】

理系の大学院への進学を考えている人の中には、理系大学院生がどのようにに就活をしているのか気になるという人もいるかもしれません。そこで今回は大学院生の就活について、私の経験と現在の知識から書いていこうと思います。

学生の半分は推薦を使った就活

電気電子工学を専攻する大学院生の基本的な就活は、学科宛てにきている企業推薦を利用したものになります。私の大学では電気電子工学科への推薦の数は学生の数の3倍以上になるので、すべての学生に企業からの推薦がいきわたることになります。

興味がなくても名前を聞いたことのあるような大企業からの推薦も多く、就職に困るということは基本的にほとんどありません。しかしながら人気企業の推薦枠というのは応募が集中するので、定員を超えた場合は学生同士の話し合いで解決することになります。

学科の推薦使用状況は学内ネットから確認でき、それによると約半分の大学院生が推薦を使って就職を決めていることが確認できました。

自由応募による就活

残りの半分の学生は推薦を使用せず自由応募による就活をします。僕の感覚だと優秀で意欲的な学生ほど自由応募で就活している割合が高いと感じました。実際学科内でもひときわ目立つような有名企業に就職しているのは、自由応募の学生がほとんどです。

しかしこれは大学のレベルによって傾向も変わってくると考えられるので、自由応募の方が絶対にいい!というわけではありません。

内々定を獲得する時期

修士1年生 ~12月

内々定が決定する最も早い時期は、僕の知る限りだと修士1年の12月くらいです。この時期に内定を出す企業としては外資系の企業とベンチャー企業が主だと思います。

外資系企業と共同研究を行っているような研究室であれば、その伝手からかなり早い選考を受けられることもあるようです。

修士1年生 1月~3月

この時期に内々定を獲得するのは、夏のインターンなどを経て人事から声がかかり早期選考を受けることができた学生たちです。その他にも外資系の企業は選考時期が早いので普通に応募してもこのくらいの時期には内々定を獲得できるようですね。

ちなみに僕が内々定を獲得したのもこの時期です。1月にとある会社のインターンシップに参加したところインターン最終日に面接を行い、当日の夕方に内々定の電話を頂くというスピード感のある選考でした。

修士2年 4月~6月

学内の推薦を使った選考により内々定が出る時期です。この時期に内々定を獲得している学生が僕の専攻(電気電子工学)では最も多い印象です。推薦の効果は単に筆記試験や1次面接が免除になる程度のものからほぼ内定フリーパスになるものまで様々で、このあたりは企業によって変わってきます。

修士2年6月以降

電気電子工学専攻では6月以降に就活している人はほとんどいません。一部の超真面目な企業は律儀に採用面接を6月に行いますが、主要な企業は実質的に選考を終えています。

就職を希望している学生はこの時期までに内定を獲得します。世間では就活解禁日とされる6月には全員就活を終えているというのは何とも奇妙な話ですが、まあこんなものでしょう。

ちなみに2021年卒から就活ルールが撤廃されるという話ですが、僕(21卒)の周り就活状況を見る限りだと結局就活時期は去年までとほとんど変わっていないようです。もともと6月解禁を守っている企業の方が少なかったのでまあ当然ですね。

まとめ

電気電子工学専攻の大学院生の就活の実態を簡単に書いてみました。理系の学生は3、4社ほど志望する企業を決めて、短期間で就活を終わらせるという人が多いですね。就活中であっても研究をおろそかにできないため、効率よく就活しようという意識が働いているように感じます。

僕自身の就活が進んで新たに気が付いたことがればまた記事にしたいと思います。それでは。

大学・大学院カテゴリの最新記事