トヨタ自動車 総合職の賃金カーブと生涯賃金【4億円越え】

トヨタ自動車 総合職の賃金カーブと生涯賃金【4億円越え】
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前回トヨタ自動車総合職の平均年収について計算したところ、1000万円を超えているという事実が明らかになりました。

総合職平均年収についての記事はこちら

トヨタ自動車 総合職の平均年収を推測してみた【1000万円以上】

なので今回は年齢ごとにもらえるであろう賃金の推移と、定年まで働いたときに貰えるであろう生涯賃金について計算してみます。具体的な給料が分かれば、トヨタ自動車に入社した場合の将来設計に役立つかもしれません。

トヨタ自動車の賃金カーブ

トヨタ自動車は年功序列の色が強く、役職ごとの年収もおおよそ決まっているため年収の計算が比較的簡単です。今回は大卒以上の9割が到達できる基幹職3級(課長)まで昇進し、その後は昇進しなかった人の賃金カーブを考えていきます。

 

上のグラフが就職四季報や口コミサイトから得た情報から推測するトヨタ自動車総合職の賃金カーブです。トヨタの総合職には大学院卒が多いので、計算には院卒を使っています。

35歳で主任に昇進、42歳で基幹職3級(課長)に昇進した場合に設定しています。口コミサイトによると最速で昇進した場合は32歳で主任、38歳で基幹職3級(課長)になれるそうですが、そのような優秀な人はおそらく基幹職2級(次長)以上まで昇進するような人だと思うので、昇進時期を少し遅くしてみました。

最初の3年ほどはそれほど年収が高くありませんが、4年目以降は順調に上昇しています。30歳で700万円、35歳で900万円、40歳で1100万円と収入が増えていき、54歳で最高になるよう設定しています。

日本の大卒平均を大きく超える収入が得られるということが分かります。これだけの収入があれば結婚して、家を建てて、子供を大学まで進学させて老後も安泰…というような生活を送るには十分そうですね。

 

総合職の生涯賃金

上記の賃金カーブから計算すると、25歳から60歳まで働いたときの賃金の合計はおよそ4億円となりました。順調に出世した場合はさらに高くなるはずです。

しかしこれで終わりではありません。35年以上も勤め上げれば退職時には多額の退職金を受け取ることができます。退職金については具体的なデータが全く見つからなかったので推測できませんが、大卒以上の定年退職金平均額が2500万円そこらだということを考えると、トヨタであれば3000万円は軽く超えてくると思います。

個人的には4000万円以上あってもおかしくないと思いますが、一応ここでは3000万円として計算します。

これを定年までの賃金に足し合わせると、トヨタ自動車総合職の生涯賃金は4億3000万円という結果になりました。全体的に少し低めに見積もっているので、これより高くなる可能性は全然あると思います。

一般的な大卒サラリーマンの生涯賃金は2.4億円とのことなので、平均よりもはるかに高い賃金が得られることが分かりました。さすが日本一の大企業ですね。

トヨタ自動車 総合職の生涯賃金は(おそらく)4億3000万円以上!

 

計算に使った情報

いちおう諸々の計算に用いたデータについても載せておきます。

初任給

新卒で入社した場合の初任給は2019年度で大卒で20.8万円、修士卒で23万円です。

入社してから最初の夏はボーナス受給者の対象にならないので、寸志の10万円がもらえる程度です。また、1年目の冬からはボーナスをもらえますが金額は50万円ほどに抑えられるそう。

そして入社した翌年の1月には2.5万円ほどの昇給があり、その後は4年目までは昇給はほとんどのないとのこと。

4年目からが本番ということなのでしょう。

残業時間

主任になる前の残業時間はCSR企業総覧2015年版に掲載されていた21.1時間として計算しました。主任になると45時間のみなし残業代が給料に加わる制度があるらしい。ただし普段45時間以上残業している人は制度を利用しないこともできるそう。

基幹職3級(課長)からは管理職なので残業代がつかなくなるが、役職手当があるため収入が下がることはないはず。

ボーナス

製造業は年収に対するボーナスの比率が大きいので、業績による年収の変動が大きい業界です。2019年度までは好調だったようで、2019年のニュースではボーナスは夏3.2ヶ月分、冬3.5ヶ月分の計6.7カ月分と報じられていたので、この数字を使って計算しています。

ただし、新卒で入社してから3年間はボーナスが満額もらえることはなく、夏冬ともに70万円ほどに抑えられているそうです。計算通りのボーナスがもらえるのは4年目以降とのこと。

役職

平社員→指導職→主任(係長)→基幹職3級(課長)→基幹職2級(次長)→基幹職1級(部長)

という風に昇進していくようです。大卒は9割以上が基幹職3級までは昇進できるが、基幹職2級に昇進できるのは同期の中でも2割程度とのこと。基幹職1級への昇進は1割程度で、ここまでくると年収は2000万円を超える。

最近(2019年度まで)は業績が良かったためボーナスの額が多く、基幹職3級で1500万円に到達するようになったらしい。言い換えると業績が悪くなると基幹職3級では1500万円までは届かないかもしれない。

年収の推測については前回の記事で詳しく計算しているので、気になる人は読んでみてください。

トヨタ自動車 総合職の平均年収を推測してみた【1000万円以上】

まとめ

以上、トヨタ自動車総合職の賃金カーブと生涯賃金についてでした。やはり天下のトヨタだけあって収入はかなり高い水準にありますね。

あえて欠点を挙げるなら、入社後3年間の年収が低めに抑えられている点でしょうか。トヨタ自動車に就職するくらいですから社員も車好きが多いでしょうし、入社後すぐに新車を買いたいという人にとっては足かせになるかもしれません。

もしかしたらトヨタ車の社員割引や社員用ローンなどがあるのかもしれませんが。

定年まで勤めあげることを考えるなら理想的な給与水準の会社だと言えるのではないでしょうか。トヨタ自動車に総合職として入社するなら機械系か電気系、あとは情報系あたりが入りやすいと思います。技術系総合職の採用が多いので。もっとも、高校生でこの記事を見ている人はまずいないと思いますが…

それでは今回は以上です。それではー。

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