今回の記事は大学入学後に使用するノートPCの選び方についてです。
最近の大学生はスマホばかり使っているのでPCが使えない、などと言われています。実際、スマートフォンの普及によってパソコンを使わなくともインターネットに接続できるようになったことから、パソコンを使う機会は一昔前に比べると減ったかもしれません。
しかしながら、スマートフォンというのは情報を受信しコンテンツを消費するためのデバイスであり、自分で何かしら創作して発信するという目的には向いていません。
大学生になったからにはあなた自身がコンテンツを生み出し、情報を発信し、価値を創出する側に回るべきでしょう。自分で何かを生み出し、外部に向けて発信していくという目的を達成するためには、現代ではPCは必須だと思います。加えて言えばそんな高尚な理由などなくても、プログラミングを必修科目としている工学部ではPCの所有が必須です。
以上のことから工学部もそうではない人も、大学生はPCを持っておくべきだといえます。それでは、大学生のノートPCの選び方を見ていきましょう。
結論
出鼻から結論です。ノートPCを買う新入生に推奨するスペックは以下のとおり。
OS:Windows10
CPU:Intel Core i5
ストレージ:SSDの容量240GB以上。
ディスプレイ:13インチ前後
本体重量:1.5kg以下
Microsoft Office:無償提供があるので必須ではない
私が考える大学生向けのノートPCのスペックは以上です。このスペックであれば10万円以下で十分なノートPCを購入することができると思います。ちなみに大学での研究に使用することは想定していません。大学生協で推奨されるノートPCが20万円ほどすることを考えれば、そちらを買うよりは安くすみます。
ここから下の記事ではこのようにスペックを決定した理由について解説していきます。
Windows OS を選択した理由
初めてPCを買う場合にぶち当たる壁、それがWindows OSにするかmac OSにするかという2択です。
どちらのOSにも長所と短所があり、どちらが良いとは一概に言えないのですが、ほとんどの大学生にとってはWindows で困ることはないでしょう。
以下にWindows を選択する利点を示します。
Windows OSの利点
世界で最も普及しているOSであるため、対応するソフトが多い。
PCでゲームなんかをしたい場合にはWindowsの方が有利でしょう。世界で最も普及しているということは最も市場が大きいということなので、ゲームやアプリの開発者はWindows 向けに開発を行います。
そのため他のOSに比べて利用できるソフトウェアの数も、遊べるゲームの数もWindows が最も多いのです。
多くの人が使っているので問題が発生したときに相談しやすい。
利用者が多いので問題が発生した場合には周りの詳しい人に尋ねたり、ネットで検索することで問題の解決に繋がりやすくなります。
私の使用しているPCもNECのLavieというノートPCも以前キーボードが操作を受け付けなくなるトラブルに見舞われましたが、ネットに乗っている解決策を片っ端から試すことで解決しました。(笑)
ハードウェアの選択肢が多い、安く済ませられる
Windows OSのノートPCは国内外のメーカーが開発・販売しているため、選択肢が多く、自分の用途に合った製品を見つけやすいというメリットがあります。
また、マウスコンピュータや海外メーカーのlenovo, HP, ASUS など価格が抑えめのノートPCも販売しているのでおすすめです。
特別な理由がなければWindows でよし
MacBookは高いし、Windows OSにもメリットがあるし、Windows でいいかなって感じです。バージョンは当然Windows10にしてください。今から買う場合はそれ以外ないと思いますが。
ただし、iOSアプリの開発がしたい場合になんかにはmac OSが必須になるので、そのときはMacBookにして下さい。
必要なスペック
大学生のPCの最大の使い道はレポートの作成とプレゼン資料の作成でしょう。
しかし、この程度の作業であれば結論の項で述べたようなスペックは必要ありません。5万円以下で購入できる格安ノートPCで十分です。ではなぜ10万円クラスのノートPCを勧めたかというと、これが個人で行う創作活動が大体ギリギリできるくらいのスペックだからです。
ここで挙げた創作活動とはイラストの作成、ブログやサイト作成・管理、音楽(DTMっていうのかな)、プログラミング、動画編集などです。大学生は比較的自由な時間が確保しやすいので、いろいろ挑戦するべきでしょう。
本格的な動画編集など一部の作業はこの記事で推奨したスペックでは厳しいので上位モデルの検討が必要です
ちなみに私のノートPCの用途は、資産運用と管理(超少額)、ブログ作成、趣味の電子工作のプログラミングなんかです。あとは普通のネットブラウジングやプレゼン資料作成に使ってます。
前置きが長くなりましたが、スペックを決定する要因について書いてきます。
CPU
ほとんどのPCにはインテル製のCPUが搭載されています。インテルのCPUには処理能力が高い順に
core i9、core i7、core i5、core i3
という風に種類が分かれていますが、PCを快適に動作させようと思ったらcore i5以上のCPUを選択すべきです。
しかしcore i7以上のCPUを搭載したPCはお値段も高くなるので、対費用効果を考えたときcore i5が多くの人にとって最も良い選択になるはずです。
付け加えていうならば、CPUには世代というものがあります。当然後のものほど性能が高いので、できるだけ新しいものを選びましょう。発売日が1年以内のノートPCならまず大丈夫だと思います。
メモリ
メモリというのはPCがデータを一時的に保存するための記憶装置です。これが大きいほど多くのソフトを同時に動かしたり、大容量のソフトを動かすことができます。最近のノートPCに搭載されているメモリの容量は4GB~16GBが一般的だと思います。
私の経験上、メモリが4GBだと複数のソフトを同時に起動させたときに動作が重くなる場合があるので、8GB以上が望ましいでしょう。
私のノートPCはメモリ4GBで普段ストレスを感じることはありませんが、プログラムを動かしているときなど、たまに動作が重くなることがあります。
ストレージ(記憶容量)
ストレージはPC内のデータを長期間保存しておくための記憶装置です。
磁気で動くHDD(ハードディスクドライブ)と半導体素子を使ったSSD(ソリッドステートドライブ)があります。SSDはデータの読み書きが高速で行える上、構造上衝撃にも強いので持ち運びが前提のノートPCには適しています。
私のノートPCのストレージは128GBなのですが、2年半くらいで容量がいっぱいになって苦労するようになったので、256GB以上はあった方がよいでしょう。
ディスプレイの大きさ
ディスプレイが大きいほど画面を広く使えるので、ウィンドウがたくさん開けて作業効率が向上します。しかし、大きすぎると重くなるし、持ち運びも不便になります。
私は10.1インチ、13.3インチ、15.6インチのノートPCを使ったことがありますが、その経験から言って13インチ前後が最も機能性と携帯性のバランスが良いと感じました。
10.1インチでは全体的に文字が小さくて読みずらくなるし、画面上で複数のウィンドウを開くのは厳しいでしょう。15.6インチでは通学用のカバンに入るかどうかのギリギリの大きさです。重さも2kgほどあり日常的に持ち歩くのは苦痛です。
よっておすすめのディスプレイサイズは13インチ前後です。
本体重量
ノートPCを毎日持ち運ぶ場合には重量は大切な要素です。私は一時期、重量2.3kgのノートパソコンを持って通学していましたが、重くてうんざりしました。現在は重量1.2kgほどのノートPCを使っていますが、こちらは重いと感じることほとんどありません。
個人差はあるでしょうが、だいたい1.5kgがストレスなく持ち運べるノートPCの重量の限界だと思います。
まとめ
以上、大学生向けのノートPCを選ぶ基準でした。この基準でノートPCを選択すれば、文系でも理系でも大学の講義でスペック不足に悩むことはまずないでしょう。
入学の際に買ったPCはなんだかんだ4年間使うことになります。安い買い物ではないので、よく考えて選びましょう。
ちなみに私はNECのLavieってモデルのノートPCを使っています。新入生のころに戻ったなら絶対に買わないと思いますが、それでも愛着はあるので壊れるまでは使っていくつもりです。
それでは今回はこれで。