現役大学院生が語る理系大学生のアルバイト事情

現役大学院生が語る理系大学生のアルバイト事情

大学生といえばアルバイト!ですね。

大学生がアルバイトをする理由としては学費を稼ぐためであったり、欲しいものを買ったり、遊ぶためのお金を稼ぐためなど様々です。

理系大学生は比較的学業が忙しく、アルバイトに割く時間があまりないと言われていますが実際はどうなのでしょうか。今回は理系大学生・大学院生のアルバイト事情について大学生全体と比較しながら見ていきたいと思います。

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アルバイトをしている理系大学生の割合

まず日本の大学生でアルバイト経験のある人は約9割で、現在進行形でアルバイトをしている人は7割ほどとなっているようです。

次にアルバイトをしている理系大学生の割合についてですが、企業や団体が調査したデータは見つからなかったので、私の通う大学の学生調査データから理系学部のみ抽出してアルバイトをしている学生の割合を調べてみました。

大学のデータによるとアルバイトを現在進行形でしている学生は全体のおよそ60%でした。大学生全体のデータと比較して少し低い程度ですね。理系大学生は忙しくてアルバイトをする時間がないと言われてはいますが、バイトができないほどではないことが分かります。

ちなみにアルバイトをしている学部学生の割合が65%程度、大学院生の割合は45%程度となっていて、大学院生になるとアルバイトをする人は減るようです。

理由としてはアルバイトを原則認めない研究室がることと、学部時代は就活をしない人が多いためアルバイトに割く時間が長く取れるが、大学院生はほぼ修士卒で就職するので就活のためにバイトをやめる人が多いといった事情が考えられます。

学部就職する人が少ない理系大学生ならではの傾向かもしれませんね。

 

実家暮らしと1人暮らしのアルバイト事情

大学生になると親元を離れて1人暮らしをする人が増えてきます。1人暮らしの大学生は基本的に大学の寮かアパートを借りることになるので、実家暮らしに比べて家賃の分だけ支出が増えます。

つまり1人暮らしの大学生の方がお金が必要になるので、アルバイトをしている学生の割合も高くなると思われますが、実際にはその逆で1人暮らしの大学生は実家暮らしの大学生に比べアルバイトをしている人の割合が低くなっています。

具体的な数字としてはアルバイトをしている学生の割合は、一人暮らしでは55%、実家暮らしでは65%となっています。これは一体なぜでしょうか?

一人暮らしだとすべての家事を自分でしなくてはならないため時間を割く必要がありますが、反面大学までの通学時間が実家暮らしの人と比較して短いはずなので、時間がないことが理由ではなさそうです。

考えられるのは、お金がかかる一人暮らしをしている学生は親の収入が高く、十分な援助を受けられるためアルバイトの必要性がないというものです。一人暮らしはお金がかかるので、逆説的に一人暮らしをしている学生の親は裕福である可能性が高いと言えます。

もちろん1人暮らしをしているすべての人に当てはまることではなく、奨学金や授業料免除などの制度を利用して、完全に経済的に自立している人もいます。

1人暮らしの学生は完全に親の援助に依存している人と、長時間バイトしているバイト戦士に二極化しているのではないかと思います。

 

アルバイトで稼ぐ金額

最後に理系大学生がアルバイトで稼ぐ金額について見てみましょう。

学生アンケート調査の質問項目にアルバイトで稼ぐ金額についての質問はなかったので、1週間あたりの労働時間から月に稼ぐ金額を計算していきます。

私の大学ではアルバイトをしているという人の労働時間は平均で週8時間くらいでした。東京の平均時給を1100円として、ひと月当たりに換算して計算すると平均収入は38,000円/月程度です。

1100[円/時]×8[時間/週]×52[週/年]÷12[月/年] =38133.333…[円/月]

がばがば計算ですが、実態とそうかけ離れてはいない数字だと思います。

 

ちなみに私の周りで一番多いのは塾講師のアルバイトをしている人です。塾講師は時給が高いほか、シフトを組むにあたり融通が利くことが人気の要因だそうです。また理系科目を教えることができるアルバイトの塾講師が少なく、ソコソコ需要があるようで雇ってもらいやすいとのことでした。

 

まとめ

今回は理系大学生のアルバイト事情についての記事でした。

今回のデータは東京のひとつの大学のデータから計算したものなので、全国のデータをとるとまた違った結果になると思います。親の収入や、大学がある都道府県の最低時給などによって傾向は変わっていくでしょう。

さらに学歴と親の年収には相関性があるというデータに基づくなら、偏差値の高い大学は親の年収が高いために、アルバイトをしている学生の割合が減るのではないかと考えています。

そういう点も含め新しい情報が手に入り次第更新していこうと思います。

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