電気電子工学科という選択、メリット・デメリットについて!

電気電子工学科という選択、メリット・デメリットについて!

こんにちは。工学部電気電子工学科所属の管理人とことんです。

電気電子工学科は受験生に人気のない学科のひとつですが、大学卒業後のことを考えればなかなか魅力的な進路であると私は考えています。

この記事では大学進学を進路の1つとして考えている人へ向けて、僕の経験から(理)工学部の電気系学科という選択肢のメリット、デメリットを紹介していきます。

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電気系学科のメリット

大企業・優良企業への就職がしやすい

工学部の電気系学科への進学した場合の一番のメリットはやはり就職の安定感です。多くの大学の電気系学科には、「電気系学科の学士または修士号を持った人材が欲しい」と企業から推薦状が送られてきます。

企業からの推薦自体は他学科でも珍しいものではありませんが、電気系学科の凄いところはその推薦の数と企業のレベルです。大学によって数は異なりますが、卒業者数の3倍から5倍の数の推薦状が企業から届きます。そしてその中には東証1部上場企業やその他有名企業が数多く含まれています。

推薦が発行される業種は自動車、自動車部品、建設機械、工作機械、電機メーカー、インフラなど様々です。中堅レベルの大学からであっても各業界の一流企業へ就職することは電気系学科であればそう難しいことではありません。

推薦の数がこれほど多いのには理由があります。工学部、さらにその中でも機械系と電気系学科は特に実学としての特色が強く、企業の採用活動において機電系と呼ばれ、あらゆる製造業においてその人材が必要とされているためです。

 

技術者として手に職がつけられる

現在は昔と違い、大企業に一度入ってしまえば年功序列で給料が上がり続け、さらには終身雇用が約束されるなどという時代ではありません。大企業であっても業績の悪化で容赦なくリストラが行われます。

また、せっかく就職した会社でも労働環境が劣悪であったり、希望に合わない条件で働かされることになることもあるかもしれません。

これらの会社を辞めざるを得ない、辞めたいと考えたとき社会において需要の高い電気系の知識と技術を持っていれば、転職市場においてもより労働条件の良い企業へと入社できる確率は高まるでしょう。

 

先行き不透明なこれからの時代にも強い

近年ではAIによる音声認識、自動運転などの多くの技術が発展し、一部実用化もされています。今後AIによって既存の仕事の一部はなくなり、また新たな形の仕事が生まれていくでしょう。

これから就職する私たちはこの先40年間、定年が引き上げられていることを考慮するとそれ以上の年数を現在と同じ仕事が続けられるかどうか真剣に考えなくてはいけません。

先に述べた通り電気系の知識と技術はあらゆる業界において需要がある、すなわちつぶしがきくので1つの業界において完全に仕事がAIに奪われてしまったとしても、他の業界へと渡り歩くことで仕事にありつくことができるはずです。

もしも電気系エンジニアがすべての産業界において仕事がなくなる日が来るとするならば、そのころには日本人のほとんどが無職なので気兼ねなく無職ライフを謳歌しましょう。

 

 

電気系学科のデメリット

学生時代がキツイ(人による)

電気系学科のデメリットとして一番に挙げられるのは学生時代の辛さでしょう。電気系学科は文系学部との比較では言うに及ばず、工学部の他学科と比べても多い学生実験、それに伴う夥しい数のレポート、単位の取得が難しい必修科目の数々などいやな要素が目白押しです。(私見が多分に含まれています)

私の通う大学では、学部1, 2年生の間は高校の月曜日から金曜日まで朝から夕方まで講義を受けるという高校生のころとさほど変わらないような学校生活を送っていました。これは人生の夏休みとさえ言われる世間一般がイメージする大学生の生活とはいささか異なっていると思います。

もちろんこのような環境にあっても部活動やサークル活動に精を出し、アルバイトを行うという大学生らしい活動をしている人も多くいます。しかしながら、私はバイタリティに欠ける人間であったので、バイトもサークル活動も控えめに週1できる軽いものに抑えていました。

自分の能力を考慮せずにサークル活動やバイトを行うと、講義の出席日数や勉強時間が足りずに単位を落とすので、そのあたりのバランス感覚は常に意識する必要がありました。留年していった友人たちも何人かいます。

 

学科に女子が少ない

こちらは見出しの通りです。シンプルに女子の数が圧倒的に少ないです。私の学科では女子の数は全体の1割弱といったところです。しかし先輩や後輩に聞いてみると1割弱というのは例年と比較して多い方であったようです。

加えて必修科目が多いので、その講義では教室の男比率が高くむさくるしいです。なので女子との交流が欲しい人は必然、サークルやバイト先での出会いに頼る必要があります。

あと女子が少ないためか女子同士の結束が非常に強く、女子一人を敵に回すと全員が的に回るので注意が必要ですね。

この極端に少ない女子割合という構図は、メーカー等に就職すると卒業後も続くらしいので就職先を決める際にはこのことにも注意したいですね。結婚相手を探すのに苦労する人もいるようです。

 

就職後の仕事内容、勤務地を考慮しておく必要がある

電気系学科を卒業して順当にメーカーに就職すると、仕事内容は基本的に研究・開発職、設計、生産技術、品質管理あたりに絞られてくると思います。これらの仕事は職場が田舎寄りという傾向があります。また、仕事中はスーツではなく作業着を着ての業務となることも多いでしょう。

これらの待遇を受け入れられるかどうか、進路を決定する前に考えておいた方がよいでしょう。

 

結論

以上電気系学科へと進学する前に考慮すべきメリットとデメリットでした。いかがでしたか?

既に知っていた情報もあったかもしれません。女子の数が少ないくらいのデメリットは、サークルやバイト先での出会いをうまく活用できればさほど問題にならないように思います。

しかし就職後の勤務地が田舎になりがちというのは耐えられない人もいるでしょう。今後の人生計画を左右する要素でもあるので慎重に考えていきたいところです。私のように田舎から出てきた人間にとっては田舎勤務など問題になりませんが。

上で述べたデメリットがそんなに嫌じゃないという人には、電気系学科への進学は非常に良い選択肢となるはずです。今後の人生を考えると、トータルではメリットの方が遥かに大きいと私は考えています。

今回の記事は以上です。それでは!

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