大学院進学のメリット・デメリット、就職と進学どちらが得か?

大学院進学のメリット・デメリット、就職と進学どちらが得か?

皆さんこんにちは。今回のテーマは大学院進学の是非についてです。

私自身はすでに大学院への進学を決めていますし、大学院進学が今後の人生においてトータルでプラスに働くと考えています。

しかしながら、すべての人にとって大学院進学が最適な進路となるわけではありません。今回は大学院進学した場合のメリット・デメリットについて紹介していきます。

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大学院進学した方がよいと考えられる人

まず最初に大学院へと進学した方が良いと考えられる人について考えてみましょう。これは基本的に院卒の肩書(修士号、博士号)を得ることで生涯所得の向上が目指せる分野の人です。

私が知っている具体的な分野としては理学、工学でしょうか。

この分野で高い専門性を持った人材は企業が求めているので、待遇の良い就職先を見つけることができるはずです。

特に工学分野の院卒は技術立国である日本では十分な需要があるので、仕事に困ることは基本的にないでしょう。

逆に大学院への進学がおすすめできないのは、その分野における専門性が社会的な需要とマッチしないような専攻の人です。例えば文系では哲学や文学、考古学など、理系では地学や農学のうちビジネスにし辛いニッチな分野が挙げられます。

 

大学院へ進学するメリット

生涯賃金が高くなる

大学院へ進学する最大のメリットとして生涯賃金の増加が挙げられます。

理学や工学など、企業側が積極的に高学歴の人材を集めているような分野では、大学院を出た優秀な人材を集めるために院卒の待遇を良くしています。

このような企業においては当然院卒の方が出世しやすく、結果収入も増えることになるでしょう。

大学院へと進学すると、同い年の学部卒の人に比べ社会へと出るのが修士は2年(博士だと5年)遅くなります。

その間学部卒はすでに働いているので2年分の収入のリードがありますが、院卒として入社して順調に出世すればその遅れは十分に取り戻すことができるでしょう。

 

海外に出る場合に箔がつく

大学院を出たことによる修士や博士の称号は、日本においてはそれほど効力を実感する機会がないかもしれません。

しかし海外では違います。海外では出身大学以上に”学位”で人を評価します。

海外の大学名なんて世界的に有名でもなければ普通知りませんからね。世界で通用するのは学位の方なのです。

修士(Master)や博士(Doctor)という学位でもって、その分野における専門家だと判断されます。

もしあなたが海外でのキャリアを考えているのなら大学院への進学は真剣に視野に入れるべきだと思います。

 

大学院へ進学するデメリット

社会に出るのが遅れる

メリットの方で少しふれましたが、大学院へ進学するとその分社会に出るのが遅くなります。

生涯収入ではペイできるとメリットとして紹介しましたが、2年間お金に不自由する期間ができることに変わりはありません。

学部卒ので同期が初任給で親孝行したとか、ボーナスで高給腕時計を買ったといった話を聞かされて、いいようのない敗北感を味わうかもしれません。

 

学費が大学院の分余計にかかる

大学院へと進学すると修士の場合2年分、博士の場合5年分学費が余計にかかります。さらに進学のために1人暮らしをしていたりする場合、さらにアパートの家賃が負担となります。

ちょっと私の環境を例にとって計算してみます。月5万円のアパートで1人暮らしをしながら国立の大学、大学院を2年間で卒業する場合の費用を計算してみます。大学院の入学金が30万円、学費が54万円/年とすると、

5×12×2+30+54×2=258[万円]

よって合計258万円かかる計算になりました。こうしてみると恐ろしい…。

 

結婚が遅くなる

高学歴な人ほど学生である期間が長くなるので、結婚する時期が遅くなりがちです。浪人・留年なしのストレートで修士号を取得した場合、社会人1年目で25歳になる計算です。

ここから恋人を見つけ交際を始めるとします。結婚までの交際期間の平均は4.3年だそうですので、結婚するのは29歳か30歳です。

これは理想的なモデルの場合なので、なんどか失恋や破局を経験することを考えた場合さらに婚期は遅れるでしょう。

解決策としては学生の間に結婚相手を見つけておくことでしょうか?それもまた難しそうではありますが…。

 

まとめ

以上が大学院に進学した場合のメリット・デメリットでした。大学院での専攻が社会的な需要から離れるほど、上で挙げたメリットが小さくなり、デメリットが重くのしかかることになります。

大学院での研究生活の楽しさ、つらさについては個人差が大きいので今回のメリット・デメリットとしては取り上げませんでした。

ちなみに私の所属する研究室でもこの手の話題は時々持ち上がるのですが、そのときに持ち上がる心配事はもっぱら婚期が遅れることについてです。(笑)

個人的には28歳くらいで結婚できたらいいなと考えていますが…。

それでは今回はここまでにします。それでは!

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