プロテインについて抱きがちな誤解5選! 太るって本当?

プロテインについて抱きがちな誤解5選! 太るって本当?

プロテインと聞いて皆さんはどんなイメージを思い浮かべますか?

ボディビルダーが飲んでいるやつ、まずそう、体に悪そう、…etc. このようなネガティブ(?)なイメージを持っている方も多いと思います。しかし、プロテインはマッチョになりたい人だけでなく、健康的に引き締まったボディラインを作りたい方や、ダイエットをしている人にも非常に有効なサプリメントです。

今回はプロテインについて、世間の人が抱いている(かもしれない)誤解を正していきたいと思います。

 

プロテインに関する誤解5選

1. 飲むと筋肉ムキムキになる?

プロテインと聞くと、真っ先にボディビルダーを思い浮かべる人はこのようなイメージを持っているかもしれません。確かにプロテインはタンパク質なので、筋肉を成長させる栄養源のようなものではあります。

しかしプロテインそのものに筋肉を大きくするような作用はないので、十分なトレーニングを伴わなければ当然筋肉が大きくなることもありません。毎日のようにハードなトレーニングを積んでプロテインをがぶ飲みしているボディビルダーも、トレーニング歴が長いと筋肉量は1年で1kgほどしか増えません。初心者はもう少し筋肉が増えやすい傾向はありますが、それでも筋肉を付けることの大変さがこの数字からも分かると思います。

何が言いたいのかというと、筋肉はそう簡単につくものではないのでプロテインを飲んだからといってマッチョになる心配をする必要はないということです。

プロテイン=マッチョと単純に結び付けて考えるのではなく、他のサプリメントと同様に日常生活で不足しがちな栄養素を補うものとして考えて欲しいと思います。

2. 飲んで運動しないと太る?

プロテインを飲むと太るというイメージは多くの人に強く根付いているものだと思います。僕も何人かの友人から「プロテインを飲むと太るのではないか?」と聞かれたことがあります。

一応タンパク質は1gあたり4kcalのエネルギーとなるので、カロリー収支でいえば飲まない場合に比べプラスに傾くことになります。よってプロテインを飲んだうえで運動せず、これまでの食生活を何も変えなかったとしたら多少体重は増えるかもしれません。

しかしプロテインを飲もうと思う人は、普段の食事でタンパク質の摂取量が十分でないと自覚しているからこそプロテインを摂取することを検討しているのだと思います。その不足分をプロテインで補ったうえで太るのならば、それは食事から炭水化物と脂質摂りすぎていることが原因であってプロテインのせいではないはずです。

あくまでプロテインはサプリメント(補助食品)なので、普段の食生活の方がより重要です。そういう意味でプロテインを飲んでも太ることはない、と言わせて頂きます。

 

3. プロテインで付けた筋肉は使えない?

これに関しては完全なる間違いですね。プロテインは単純に牛乳または大豆を原料としたタンパク質なので、合成される筋肉の質に影響を及ぼすことは科学的にあり得ません。

多分ですがこれはプロテインとボディビルダーのイメージを結びつけて考えた人が言い出した迷信ではないでしょうか。ボディビルダーは筋肉を大きくすることに特化したトレーニングを積んでいるので、瞬発力に関してはあまり高くなく、球技などのスポーツには向きません。それを「ボディビルダーの筋肉はプロテインで付けたから使えないのだ」という盛大な勘違いをした結果生まれた迷信なのではないかと僕は思います。

というわけでスポーツをしている皆さんも安心してプロテインを飲んでください。

4. 加工されたタンパク質は内蔵に負担をかける?

プロテインは自然の食品ではなく、一度に大量のタンパク質を摂取することになるため腎臓などの臓器に負担をかけると主張する記事が書籍やネット上で散見されます。なかには医者が教えるプロテインが体に悪い理由!みたいな不安感を煽るような記事もありました。

しかしプロテインの原料は普通に牛乳や大豆ですから不自然なタンパク質という主張はまず謎です。さらに大量摂取が内蔵に負担をかけるとありますが、プロテイン1杯分のタンパク質はおよそ20~30gで普通の食事で摂る量と比べて別段多いというわけではありません。

厚生労働省の健康局が公開しているタンパク質についての見解においても、

たんぱく質の耐容上限量は、たんぱく質の過剰摂取により生じる健康障害を根拠に設定されなければならない。しかし現時点では、たんぱく質の耐容上限量を設定し得る明確な根拠となる報告は十分には見当たらない。

と記されています。よって僕はプロテインが健康上に問題があるという主張は、現時点のデータでは信用に値しないと考えています。

 

5. でもお高いんでしょう?

薬局などで売っている国産のプロテインしか見たことのない人は、プロテインは高いものだと思っていることでしょう。当然です。1kgあたり4000円とか5000円とか平気でしますからね。

しかし海外産のサプリメントメーカーに目を向ければ、国産のものに比べ値段が半額以下ということも珍しくはありません。安い分品質で劣るのかと思いきや、タンパク質含有量や安全性に関しても日本のものより厳格な基準が設けられており、品質の面でも高いレベルにあります。

なぜそんな高品質なものが安く売られているのかと不安に思う人もいるかもしれませんが、これはアメリカやヨーロッパがフィットネス先進国と呼ばれ国民の運動への意識が高いことに起因しています。運動への意識の高さからサプリメントについても高い需要があり、市場規模が大きいため大量生産が可能になり結果として低価格化が進んでいるというわけです。

僕が現在利用しているイギリスのマイプロテインというメーカーでは、ホエイプロテインがセール時で1kgあたり1300円前後で売られています。国産のプロテインの実に1/3~1/4の価格です。タンパク質あたりの値段でいえば鶏むね肉を買うのと同じかそれ以上の高いコストパフォーマンスです。

このように海外製のものに目を向ければプロテインを安く手に入れることもできるのでぜひ探してみてください。ちなみにマイプロテインはセール時以外は安くないのでご注意を…。

 

まとめ

プロテインについて友人から聞いたものや、ネット上でよく見られる誤解についての反論記事?でした。これでプロテインについての誤解が減って、多くの人がプロテインを飲むようになってくれれば幸いです。

日本もフィットネス先進国になってくれればプロテインの需要も増えて、国産のメーカーも安くプロテインを作れるようになるんじゃないかなーと妄想しています。海外製のプロテインは安いのはいいんですけど、関税とかのしがらみがちょっと面倒くさいんですよね。気軽に薬局で安いプロテインが買える日が来るといいのですが。

今回はこれで以上です。それではまた。

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