普段意識する機会は少ないかもしれませんが、背中の筋肉は人体を支える非常に重要な筋肉です。しかしながら現代人は背中の筋肉が弱い傾向にあり、それによって姿勢が悪化して腰や首に負担がかかっているケースが多くみられます。
そこでこれらの問題を解決するための手段として僕がオススメするのが懸垂です。今回は背中のトレーニングとして懸垂をおすすめする理由を書いていきたいと思います。
なぜ背中のトレーニングで姿勢が改善するのか
先ほど現代人は背中の筋肉が弱い傾向にあると書きましたが、それと姿勢に何の関係があるのでしょうか?
実は大胸筋や腹筋などの体の前面の筋肉に対して、広背筋や僧帽筋などの背中側の筋肉が弱すぎると力のつり合いが取れずに猫背や巻き肩の原因となってしまうのです。
さらに正しい姿勢では背骨のS字カーブが頭蓋骨の重量を上手く分散させてくれますが、猫背になるとこの機能が働かず首や腰に負担がかかり、慢性的に負担がかかる状況が続けば肩こりや腰痛の原因になります。
大胸筋や腹筋に比べて、鍛える機会が少ない背筋群は弱くなりがちなので意識して鍛える必要があるというわけです。
なぜ懸垂がおすすめなのか
さて、背筋を鍛えることが姿勢の改善や肩こり・腰痛の原因を取り除くことを上で説明しましたが、その中でなぜ懸垂がオススメのトレーニングであるのかを説明していきます。
多くの人は背中のトレーニングと聞くとうつ伏せになって上体を反らせる運動(バックエクステンション)を思い浮かべることと思います。しかしながらバックエクステンションでは背中の筋肉のうち脊柱起立筋という筋肉しか鍛えることができません。
一方で懸垂は器具なしでは鍛えることが難しい広背筋や僧帽筋を中心とした筋肉群をまとめて鍛えることができるトレーニングです。懸垂さえしていれば、姿勢を正しく保つために必要となる筋肉を一度に鍛えることができるので効率がいいのです。
さらに懸垂によって鍛えられる広背筋は、男性であれば逆三角形の上半身を、女性であれば腰のくびれを作る筋肉でもあります。男女ともにスタイルを良くしたい人にもおすすめです。
どこで懸垂すればいいのか
ここまで懸垂のメリットに関して述べてきましたが、現実的な問題として懸垂をどこで行えばよいのでしょうか。スポーツジムに通っている人であればトレーニング設備に懸垂マシンがあるでしょうが、そうでなければ日常的に懸垂をができる場所はそうありません。
そこで僕がオススメしたいのが家庭用の懸垂マシン(ぶら下がり健康器)です。これがあればいつでも自宅で懸垂をすることができます。
デメリットとしてそこそこのスペースを必要としますが、それだけの価値はあると僕は考えています。懸垂マシンのレビューについては下の記事で書いているので、興味があれば見ていってください。
まとめ
背中の筋肉群を鍛えることで猫背や肩こり、腰痛を予防・軽減することができるので、意識して鍛えてみてください。ただしすでに首や腰を痛めている場合はトレーニングが悪化の原因になるので無理をせず、簡単な運動から始めてくださいね。
今回は以上です。それでは。