お金に余裕がない、または節約志向が強い場合にには食費を減らそうと考える人は多いでしょう。そして食費を節約する代表的な手段として自炊という手があります。確かに自炊は食費を削る上でかなり有効な手段ですが、気をつけないといけないこともあります。
それは貧乏飯が糖尿病を引き起こす一因となる恐れがあるということです。その他にも筋肉量の低下を招く恐れがあるという事実も知っておいて欲しく思います。
なぜ貧乏飯が糖尿病を引き起こすのか、そしてなぜ筋肉が減ってしまうのか。僕の体験談を交えながらお話していきたいと思います。
貧乏飯が糖尿病を招くわけ
ここでいう貧乏飯とは、味の濃ゆいおかずや丼ものでご飯を多めに食べるような食事のことを指しています。このような貧乏飯は確かに安価にお腹を満たすことができ、必要なカロリーを摂ることができるので、食費を削減するに効果的です。
問題はちょっと食費が浮いたくらいでは釣り合わないほどの対価を支払うことになるという点です。
血糖値が急激に上昇する
このような食事は必要カロリーのほとんどを炭水化物である米から摂取することになります。貧乏飯は野菜や豆類も少ないので血糖値の上昇を緩やかにするための食物繊維などの栄養素も摂ることができません。
そのため食後、血糖値が急激に上昇することになります。糖は私たちの活動のエネルギー源として重要な栄養ではありますが、血液中に糖が過剰に存在すると体内の毛細血管を傷つけるなどの悪影響を及ぼします。
これを防ぐために私たちの体は血糖値を一定に保とうとするわけですが、急激に上がった血糖値を下げるために体はインスリンという血糖値を下げるホルモンを大量に放出します。こうして血糖値の乱高下を繰り返していると、インスリンの効果が薄れていき血糖値が下がらなくなってしまいます。
これが貧乏飯が糖尿病に繋がるメカニズムです。
さらに血糖値の乱高下により、人によっては頭痛や眠気などの症状が発生することもあるので、その場合は私生活にも悪影響が出ることになります。
筋肉量が減少する
貧乏飯は味が濃いめのおかず等を使って、値段の高い肉や野菜の量を減らしてご飯の量を増やすような食事だと定義しました。このことから当然食事から摂れるタンパク質も少なくなります。運動をしていない人であっても、体重×1[g]のタンパク質が健康と体の維持のために必要だと言われています。
1日の必要タンパク質量[g] = 体重[kg]×1(係数)
スポーツや筋トレをしている人であればこの係数を2にして計算します。
これを下回ると筋肉量の減少や免疫力の低下などの影響が出ると言われているので、タンパク質は十分に摂取する必要があります。
僕も大学1,2年生の頃は、食費をケチって貧乏飯を自炊をして食べていましたが、そのころは身長173cmで体重が53kg程度と自分でも引くほど痩せこけていました。現在は食生活を改善して体重も60kg以上になりましたが、体重が55kg以下のときは感覚的にも分かるほど疲れやすく風邪もひきやすかったです。おそらくこれがタンパク質不足による免疫力の低下なのだと解釈しています。
また先ほどの糖尿病の話にも繋がりますが、筋肉量の減少は糖尿病になるリスクを増加させるということも知っておくべきです。これについては別の記事で解説したので、興味がある方はどうぞ。
まとめ
貧乏飯は安いという以外にも調理時間が短くて済むことが多いので、忙しいとつい頼ってしまいがちです。たまに食べる位ならもちろん大丈夫ですが、日常的に食べるのは控えましょう。これでもし糖尿病にでもなった場合は一生付き合う必要のある持病として抱え込むことになるので、削減した食費分の金銭などとても割に合いません。
そうでなくともタンパク質不足で慢性的に疲れたような状態が続くと、本当に何もやる気が起きないのでひどく怠惰な生活を送ることになります。(体験談)
逆にいつも疲れが取れないと感じている人は、食生活を見直すことで改善するかもしれません。食事を変えることが難しいならプロテインやサプリメントを飲むことで補うのもいいと思います。
今回はこれで以上です。それでは。