身長を伸ばしたいならカルシウムよりもタンパク質を摂るべき!

身長を伸ばしたいならカルシウムよりもタンパク質を摂るべき!

「身長を伸ばしたいなら牛乳をたくさん飲んでカルシウムを摂ればよい。なぜなら、骨の材料はカルシウムだから。」こういう話を聞いたことがある人は多いと思います。確かにこの理屈は一見合っているような気もしますが、現在は身長を伸ばすための栄養素としてはタンパク質の方がより重要だと言われています

今回の記事では、なぜタンパク質を摂ることが身長を伸ばすのに効果的だと言えるのかを解説していきます。

 

タンパク質が重要な理由

成長期に身長が伸びるのは当然ですが体中の骨が伸びるためです。つまり骨を伸ばすのに必要となる栄養素を摂ることが、身長を伸ばすことに繋がると考えられます。さて、ここで重要となるのが骨の伸びるメカニズムです。

骨というのは、硬い骨のままで伸びていくわけではありません。骨端線と呼ばれる部位で軟骨が少しずつ作られることで伸びていくのです。そしてその軟骨がカルシウムなどのミネラルを吸収することで堅い骨になります。そして骨を伸ばす役割を持つ軟骨の主成分となるのがタンパク質なのです。

まとめると「カルシウムは骨を固くする作用があるが、骨を伸ばす作用は特にないので、身長を伸ばすためにより必要な栄養素は軟骨の材料であるタンパク質である」といえます。

 

牛乳を飲んでいればいい?

カルシウムよりもタンパク質の方が重要なのは分かったが、牛乳にもタンパク質が含まれているので、やはり牛乳を大量に飲んでいればいいのではないかと考える人もいるでしょう。もちろん牛乳は栄養豊富なので積極的に飲んでくれて構わないのですが、タンパク質の摂取という観点から見ると少し物足りないと言わざるを得ません。ちなみに牛乳のタンパク質量はコップ一杯(200ml)あたり6.8gほどです。

また、日本人のほとんどは牛乳に含まれる乳糖を分解する酵素が少ない、または酵素を持っていないと言われているので、飲み過ぎるとお腹を壊してしまうのも牛乳の欠点といえます。牛乳でお腹を壊すメカニズムについてはコチラで解説しているので興味がある方はどうぞ。

プロテインを買う前に気をつけてほしいこと 乳糖不耐症について

必要なタンパク質の摂取量は?

タンパク質といえば筋肉の材料というイメージで、運動をしていないならそれほど必要なさそうに感じます。しかし、特に運動をしていない場合であっても体重1kgにつきタンパク質1gを毎日摂取する必要があると言われています。つまり体重60kgの成人であれば一日に60gのタンパク質が必要ということです。

なぜこれほどの量のタンパク質が継続的に必要になるかというと、これはタンパク質が筋肉以外にも体内の酵素やホルモン、免疫物質を作るのに使われるためです。

そして成長期の子どもであれば、先ほど書いたように骨を伸ばす軟骨を生産するのにもタンパク質が必要ですし、筋肉も増えていく時期なので筋肉の合成にもタンパク質を必要とします。よって体重1kgあたり1.5~2g程度のタンパク質を摂るのが望ましいでしょう。

何からタンパク質を摂るべきか?摂取量は?

タンパク質は肉類、魚介類、大豆製品、乳製品などに豊富に含まれています。当然ですが最も好ましいのは様々な食品からバランスよくタンパク質を摂ることで、良質な脂質やビタミンも同時に摂取することです。

タンパク質含有量

肉類・魚介類:100gあたり15~25g
鶏卵:1個あたり約6g
納豆:1パックあたり約8g

それが難しければ、タンパク質だけは食事から十分量摂取して不足するビタミンはサプリメント等で補うのが現実的かもしれません。

もし小食などの理由でこれらの食品を必要量摂ることができない人は、プロテインを飲むのもひとつの手だと思います。プロテインであれば炭水化物や脂質を摂取することなくタンパク質を摂れるので、栄養バランスを整えることもできます。

まとめ

身長を伸ばすのに最も重要な栄養素がカルシウムではなく、タンパク質である理由についてでした。

人間の体のメカニズムについては現代でも分かっていないことが多く、日々研究がすすめられ新しい情報が出てきています。現在は身長を伸ばすためにはタンパク質が重要という説が主流ですが、もしかすると今後新たな説が出てくることもあるかもしれません。そのことは頭に入れておいて欲しいと思います。

今後主流となるような新たな説が出たときは記事を追記しておきます。

身長に関する記事としては、「背が低い人にマッチョが多いと感じる理由4選!」という記事も書いたので興味がある方は見ていってください。

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というわけで今回は以上です。それでは。

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