乳糖不耐症がプロテイン(WPC)を飲む方法について

乳糖不耐症がプロテイン(WPC)を飲む方法について

乳糖不耐症とは乳製品に多く含まれている乳糖という成分に対して、分解する酵素の働きが弱いなどの理由でうまく消化できない症状のことです。乳糖不耐症については別の記事で説明しているので、詳しく知りたい人は「プロテインを買う前に気をつけて欲しいこと 乳糖不耐症について」をご覧ください。

今回の記事は乳糖不耐症であるにもかかわらず、なんとかしてホエイプロテイン(WPC)を飲みたい人向けの記事です。そんな奴いるのか?と思う人もいると思いますが、ホエイプロテイン(WPC)は基本的に最も安価なプロテインなので、いくらかの需要があるかなと考えて書くことにしました。あとは僕のように間違えて買ってしまった人もいるかもしれませんし。

ちなみに今回の記事は僕が自分の体で試しただけの内容なのでサンプル数は1です。自分なりの理屈は考えたつもりですが、正確性を保証することはできませんし、すべての人に同じ結果が出るとは限らないということを始めに断らせて頂きます。

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実験サンプル(僕)の体質

僕の体で実験したので、いちおう僕についての情報を載せておきます。

身長:173cm

体重:60kg

乳糖耐性:中学生時代は学校給食のパック牛乳(200ml)を毎日2パック飲んでいたが、それが原因ででお腹を壊したことはない。5パック飲んだ時はさすがにお腹を壊した。成人後も時々牛乳は飲んでいたが、それが原因でお腹を壊したことはない。

関係ありそうな情報はこのくらいですかね。成人した後も常識の範囲で牛乳を飲んでいる限りではお腹を下したことはなかったので、自分が乳糖不耐性だとは思っていませんでした。

僕が乳糖不耐性だと気が付いたのはつい最近です。きっかけはプロテインをオプチマム社のゴールドスタンダードというプロテイン(WPI)からマイプロテインのImpact ホエイプロテイン(WPC)に替えたことでした。

マイプロテインに替えてからプロテインを飲むたびにお腹を下すようになり、おかしいと思って調べたところでプロテインに含まれる乳糖が原因だということを知りました。

 

なぜホエイプロテインではお腹を壊すのか

牛乳でお腹を壊すのもプロテインでお腹を壊すのも、原因はどちらも乳糖にあるとされています。それではなぜ牛乳は問題なく飲めるのに、プロテインではお腹を壊す人がいるのでしょうか。

この原因はホエイプロテインの消化効率の良さにあると考えられます。ホエイプロテインは消化吸収速度が非常に早く、トレーニング後のたんぱく質補給に優れているというメリットがあるわけですが、乳糖不耐症の人間にとってはこの消化吸収の良さが問題になるのです。

つまり消化に時間がかからないホエイプロテインはラクターゼ(乳糖を分解する酵素)の存在する小腸をすぐに通過してしまうため、乳糖を分解する時間がなく結果として下痢を引き起こしていると考えられます。

牛乳に含まれるたんぱく質のうち80%が吸収に時間のかかるカゼインであるため、牛乳ではお腹を壊さないのだと考えれば納得がいきます。

 

お腹を壊さずにホエイプロテイン(WPC)を飲む方法

前置きが長くなりましたが、お腹を下すことなくホエイプロテイン(WPC)を飲む方法について説明していきます。

一度に飲む量を減らす

シンプルですが効果的な方法が一度に飲むプロテインの量を減らすことです。プロテインで下痢になる理由としては、腸内で分解が間に合わない量の乳糖が一気に流れてくることなので、一度に摂取する量を減らすことでこの問題は一応解決します。

僕の場合は一度に飲むプロテインの量を1スクープ(30g)の1/4まで減らすことでギリギリお腹を壊さずに飲むことができます。しかし一度に1/2スクープ(15g)以上飲んだ時は今のところ100%お腹を壊しています。

 

牛乳で溶かして飲む

2つ目の有効な方法は牛乳で溶かして飲むことです。牛乳にはカゼインというたんぱく質が含まれており、このたんぱく質は消化に時間がかかることで知られています。これにより消化にかかる時間を長くすることで腸内で乳糖が分解される時間を稼ぐことが狙いです。

牛乳にも乳糖は含まれているため摂取する乳糖の絶対量は増えることになります。しかし経験上プロテインは牛乳で割った方がお腹を壊しにくいと感じています。

とはいえ劇的な効果があるとまではいえず、牛乳で割った場合も1/2スクープ(15g)のプロテインは飲めませんでした。せいぜいプロテイン1/4スクープよりも少し多いぐらいの量が限界です。(たぶん10gくらい)

 

食後に飲む(効果大)

僕が実際に試した方法で最も効果があったのが食後にプロテインを飲むという方法です。食後にプロテインを飲んだ場合、1/2スクープ(15g)であっても問題なく飲めています。

これもプロテインを牛乳で割ったときと理屈は同じです。食後にプロテインを飲むことによりホエイプロテインが腸内に留まる時間を長くすることで、乳糖が分解されるまでの時間を稼ぎます。

ホエイプロテインの吸収にかかる時間は2時間程度、カゼインプロテインは8時間程度であるのに対し、通常の食べ物が消化吸収されて便として排泄されるまでにかかる時間は24時間~72時間とされているので、食事と一緒または食後にプロテインを飲むことで、圧倒的に消化を遅らせることができることが分かります。

というわけで、乳糖不耐症の人がホエイプロテイン(WPC)を飲む方法として最も適しているのは、食後にプロテインを飲むことだと言えそうです。

なお、1/2スクープ(15g)以上は怖かったので試していません。

 

問題点

ここまで乳糖不耐症の人がホエイプロテインを飲むための方法を語ってきたわけですが、これらの方法には大きな問題があります。

今回僕が試した方法は、消化吸収にかかる時間を長くすることで乳糖を分解する時間を稼ぐことに焦点を当てているので、ホエイプロテインの持つ吸収が早いというメリットが完全に潰れているということです。

つまりトレーニング後のプロテイン摂取としては使う意味がなくなるため、あくまでも普段の食事にプラスしてたんぱく質摂取量を増やすことにしか使えません。残念です。。。

 

まとめ

以上が乳糖不耐症の人がホエイプロテイン(WPC)を飲む方法とその問題点についてでした。自分の体で試しただけなので、あくまで僕の体験談です。ご自分で試すときは自己責任ということでお願いします。m(__)m

一度に飲む量が限られる+次に飲むまでのインターバルを設ける必要がある、などの問題があり正直めんどくさいので、少し安いからという理由でWPCを飲むよりは素直にWPIを買った方がいいと思います。

僕のようにプロテインを飲むまで自分が乳糖不耐症だったと知らなかった人は参考にして頂ければ幸いです。

次のマイプロテインのセールではWPIを買うことにします。プロテイン残り2.5kg…。頑張って飲みます。

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